ヴィルホン入江
名称 | ヴィルホン入江/Vilhon Reach |
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首都 | なし |
元首 | |
人口 | 5,505,840(人間95%、ドワーフ2%、エルフ1%、リザードフォーク1%) |
政治形態 | さまざまな王国と独立都市国家 |
宗教 | エルダス、シルヴァナス、ターロス、ティア、テンパス、ノバニオン、ヘルム、マラー、リーラ |
主たる輸入品 | 金属 |
主たる輸出品 | 魚、馬、奴隷、石、ワイン |
属性 | 真なる中立、秩序にして中立、秩序にして善 |
説明文 | この地域はヴイルホン入江と呼ばれている水域と同じ名前を持っている。ヴィルホン入江は、落星海から南に突き出している長い入江だ。この地域には、落星海南岸の広い地域が含まれている。西は入り江のロから、北は濡川の河ロ、そして南は"金原"まで。ここは肥沃で豊かな土地であり、争いあう都市国家と小国に分かれている。このように社会が不安であるにも関らず、ヴイルホンはフェイルーン全体にとって重要だ。落星海のヴィルホン入江にある港が、蒸気湖、シャー、そして世界のその他の地域の交易を結んでいるから。 ヴィルホン入江は亜熱帯で湿度が高いため、冬に氷点下になるのは稀だし、雪も稀だし、冬は雨がたくさん降るのが一般的だ。春はすぐにやってきて、夏もすぐにやってきて、焼けるような暑さと過酷な湿度をもたらす。秋になると涼しくなって湿度も下がるが、ヴィルホンの秋は、北方の地域の真くらい暖かい。 入江で重要な国は、次の3つだ。すなわちチョンダス、セスペッチ、ターミッシュ。これらに加えてこの地域には、たくさんの独立都市国家があり、たくさんの弱小地方権力者がいる。 |
出典 | FRCS/p112 |
生活と社会
主要な地勢
重要地点
(小さな都市 6,513)
アッサムは輝原最北の都市だが、この平原の北端より数リーグ南にある。この都市は濡川の南岸にある。オーマスからやって来た道は、ここで広い浅瀬を通っている。ここは色々な意味で開放的な都市だ。城壁はなく、都市国家であるレシェイルとオーマスが共同で統治している。アッサムは商人の町であり、交易以外はあまり行なわれていない。キャラバン、四輪馬車、動物の群が、待機中の軍隊のようにこの都市の回りを囲んでいる。
レシェイルとオーマスの代表団が、統治会議を構成している。現在の市長はホンリナー・テンペスト(秩序にして中立、男性の人間、ファイター7)。政治の達人であり、物事をスムースに運営している。ホンリナーはレシェイルとオーマスに仕えている。彼は、彼の主人たちの妨げにならないように、ビジネスに何らかの邪魔が入ると速やかに処理している。
(小さな都市 6,513)
輝原の3都市のなかで、ほんのちょっとしたことで最も戦争を起こしやすいのがオーマスだ。この都市は"槍兵の愚行"道の交通に歩調を合わせており、北へ向かう道と"槍兵の愚行"道の交差点を支配している。"槍兵の愚行"道は、ロンデスから西へ向かう道だ。オーマスはレシェイルとともに、アッサムを支配している。この都市は単独で支配したがっているが、レシェイルがそのような動きを容認するとは思えない。
オーマスの現在の支配者はクエン領主(秩序にして中立、男性の人間、ファイター11)だ。山のような大男であり、心の底から真の戦士である。彼は、都市の外をパトロールする部隊を頻繁に率いて、道路から山賊を排斥している。クエン領主は、敵対的なリザードフォークが濡森にいるという報告を懸念している。
(小さな都市 9,770)
深洗湖の北岸にあるこの都市の、全市民はリザードフォークだ。このリザードフォークは外部に干渉していないが、エメラルド団、ニンベス、レシェイルとは良好な関係を築いている。彼らは湖で漁業を営んでおり、近隣の人間の領地には滅多に足を踏み人れない。彼らの孤立に脅威を与えているのは、この湖の深みに住む太古のドラゴン・タートルだけだ。ここには、このクリーヂャーの顎にかかって死亡することを名誉とみなす者がたくさんいるが、積極的にそれを求める者はいない。
サークが孤立主義を維持しているにもかかわらず、ヴィルホンの人々はこの都市を恐れている。なぜなら、次のことが良く知られているから。すなわち、重大な犯罪で有罪が立証されたすべての人型生物は死刑になって、この都市を支配しているグリストック王(混沌にして中立、男性のリザードフォーク、バーバリアン9)の食事になる。彼は滅多に訪問者に謁見を許さない。なぜなら、彼はドラゴン語しか話せないから。サークでは、剣闘士の戦いがとても人気がある。負けたら食べられてしまう危険をあえて冒す剣闘士は、レスよりたくさんお金を稼ぐことができる。
(大きな町 3,226)
イリゴーン島にあるサブラは、ウィザードから逃れたいと思っている者たちの憩いの地となっている。エメラルド団のドルイドはこの都市に一定の土地を与えたが、それ以上は1インチたりとも拡張を許していない。そのためこの町は混雑している。6人の長老からな るパートタイムの会議がこの都市を統治しており、1ヶ月に2回か、もしくは必要に応じて会議を開いている。この会議の現在の長は、トーマス・フラッグケアーン町長(中立にして善、男性の人間、エキスパート4)。この町の鍛冶師だ。
ニンベスはワイン、傭兵、奴隷取引で最も良く知られている。ここの葡萄園は、フェイルーンで最も優れているもののなかの1つだ。ナーガ川を下ってくる水上交通は、ニンベスに立ち寄った後、落星海に出ていくか、ヴィルホンの他の都市へ向かう。
(大きな都市 12,375)
(小さな都市 7,165)
輝原最西の都市。この都市は、オーマスとアッサムを両方合わせたよりも、さらに品質の高い馬をさらにたくさん生産している。レシェイルを支配しているのはエンタワナタ長官(混沌にして中立、男性の人間、ファイター5)だ。長く続いている長官の家系の末畜である。
(巨大都市 45,360)
城壁で囲まれた独立都市国家。ターミッシュから西へ向かう主要道(ホロンダー道)を支配している。ロンデスはまた、チョンダスの首都であるアランバーのちょうど向かい側に位置している、便利な港としても機能している。ロンデスはすばらしい太古の巨大都市だ。ここの建築物は、オースローン山脈から切り出された輝く緑の大理石で作られており、蛇の形をしている。この美しい石は、この都市の最も有名な生産物だ。この石は彫刻された像として、あるいは切り出されたままのブロックとして売られている。
527DR年以降、ロンデスは"蛇の都"として知られている。この都市は、オースローン山脈からやって来たコボルドにほとんど蹂躙されかかった。"ユ0日間"後、ロンデスの防衛者たちがたじろぎ、敗北は避けられないと思われたが、この都市の貴族だったシェヴロン・エクスタミノスが、ものすごい数の蛇を引き連れて、城壁で囲まれた彼の家から出て来た。シェヴロンの反撃によって包囲は破れ、コポルドは逃走した。その戦闘でシェヴロンは殺害され、英雄として埋葬された。
それ以降、エクスタミノス家がロンデスを支配している。この家系にはユアンティの血が混ざっているが、そんなことでこの家の権力が揺ろぐことはない。現在ロンデスを支配しているのは、ハーフブラッド・ユアンティであるデディアナ・エクスタミノス(秩序にして悪、女性のハーフブラッド・ユアンティ、ソーサラー10)だ。デディアナは蛇の尾を持っており、脚がない。
デディアナは明らかに、上手に治めている。なぜならこの都市は利益を上げているしターミッシュとチョンダスの両方と良好な関係を維持しつつ、その独立を油断なく守っているから。