セスペッチ

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名称 セスペッチ/
首都 オーンペター
元首 アルドーン・サーラガー男爵
人口 952,560(人間96%、ドワーフ2%、エルフ1%)
政治形態 封建男爵領(男爵は選挙で選ばれる)
宗教 エルダスターロステンパスヘルムマラーリーラワキーン
主たる輸入品 金属
主たる輸出品 馬、傭兵、塩
属性
説明文 セスペッチは、ヴィルホン入江の南西端に位置する男爵領だ。かつてはチョンダスの一部だったが、海軍力とタト交によって独立を維持している。セスペッチを統治しているアルドーン・サーラガー男爵(秩序にして中立、男性の人間、ファイター12)は、しばしば"敵を打ち砕く者"と呼ばれている。かつては勇敢な冒険者だったサーラガーは、彼の冒険者パーティである"鉄団"の昔の仲間数人に、この国の統治を支援してもらっている。
出典 FRCS/p114



生活と社会

主要な地勢

重要地点

オーンペター

(大きな都市 55,037)

セスペッチの首都には、"敵を打ち砕く者"サーラガー男爵その人が住んでいる。また、この国の軍隊の大部分もここにいる。この都市はナーガ湖の東岸にある、城壁で囲まれた太古の巨大都市だ。この都市の主要産業は交易、馬の飼育、漁業、農業である。オーンペターは、イナーリスから“金道"を通ってやってくるすべての交易を処理している。ここはまた金融の中心地でもある。
この都市は平和とは到底言い難い。山賊が、弓の都市のキャラバンを略奪している。男爵は、暗殺の試みを退けている。この都市の盗賊ギルドは、 店や街路で流血沙汰を起こしている。これらのトラブルの背後で糸を引いているのは、盗賊ギルドの現在の長であるハスカー・コリンティス(秩序にして悪、男性の人間、ローグ15/アサシン2/ギルド・シーフ2)だ。この都市に法と秩序を取り戻そうとしている男爵を、彼はひどく嫌っている。ハスカーの活動にチョンダスが資金を提供しているが、たとえタト国勢力から金をもらわなくても、このギルドマスターは男爵の敵なのだ。

アラン砦

この砦は、南にあるセスペッチの中心へ向かう道を守るとともに、チョンダスを常に監視している。戦争が発生した場合、アラン砦が最初の戦場になる可能性が高い。この砦に駐屯している部隊は、ミンフ、エルバルダー、オーンペターに伝令が向かう間、チョンダス人を足留めする責任を負っている。アラン砦で任に着くことは、大いなる名誉であるとみなされている。
マーシアス・ストーンホール将軍(秩序にして善、男性のドワーフ、ファイター11)が、1000名の戦士からなる駐屯軍を指揮している。その昔マーセシアスは、エルバルダーのガヴィロン市長やサーラガー男爵とともに冒険していたが、公の場所で冒険譚を話す者は、この3人のなかには1人もいない。

エルバルダー

(大きな都市 12,701)

トーシュから北へ向かう"古道"を通って、旅行者と交易が着実にエルバルダーヘやって来ている。チョンダル森を通ってこの道をやってくる冒険好きな人々は、この都市を快適な休息所と考えているが、ここの市民は、ワイルトエルフや森のモンスターとの遭遇の物語を聞いても滅多に感銘を受けない。
エルバルダーの現在の市長は、ガヴィロン・ジョスティンズ(中立にして善、男性の人間、ウィザード15)だ。"敵を打ち砕く者"男爵がセスペッチを統治することになった時、この都市を統治するためにやって来た、引退した冒険者である。ガヴィロンがエルパルダーを統治し始めて間もなく、この都市を占領せよとの命を受けたチョンダスの部隊がこの都市を攻撃した。ガヴィロンがファイアーボールとライトニング・ボルトの呪文を使用して戦士たちを追い払ったため、エルバルダーの市民はウィザードがいれば便利な時もあることを認めた。

ミンフ

(巨大都市 27,518)

ミンフは、海を挟んでアラバーから僅か数マイルのところにある。この2都市は互いに憎みあっている。商人は通常、どちらか片方の都市のみで仕事を行なう。アラパーの船が時々、ミンフ行きの船に乗り込んで積み荷を押収している。この海賊行為に対処するため、サーラガー男爵は海軍を創設してミンフを基地にした。
ミンフと、セスペッチのその他の地域を繋ぐ道路は存在していないが、この都市ではかなりの量の陸上交易が行なわれている。特にチョンダスを信用していない商人。キャラバンはオーンペターで"古道"を離れ、そのまま田舎を横切っていくか、荷物をボートに積み替えてナーガ湖を航行し入江に向かう。
現在のミンフ領主であるカリサ・トーノ提督(中立にして善、女性のムーン・ハーフェルフ、ルルーのレンジャー14)は、サーラガーの昔の冒険者パーティの一員ではない、数少ないセスペッチ高級官僚の1人だ。この都市の最新の教会の大司祭は、マラサ・フェレンティオ(秩序にして中立、女性の人間、ヘルムのクレリック15)である。昔彼女は"鉄団"のクレリックだった。

地域の歴史

 チョンダスの支配者たちは150DR頃、騎兵隊の馬の産地を確保するために、後にセスペッチとなる場所に定住者を送り込んだ。南方との交易によってこの新しい定住地は急速に発展し、数十年に渡ってセスペッチとチョンダスは繁栄した。"腐敗戦争"時にセスペッチはチョンダスからの独立を宣言し、以後たくさんの反乱軍、占領軍、冒険者がこの地を支配した。

 一連の神税的な暗殺の結果、前の男爵が安全を求めてアラバーにあるチョンダス領主の宮廷へ行ってしまったため、サーラガー男爵が権力を握った。サーラガーは、高い地位についていた日志見主義者を排除するとともに、信頼している友人たちをその後釜に据えることによって、人々に安定を与えた。セスペッチは現在、それほど高くない税と、しっかりとした公正な正義を躯歌している。

 サーラガーは、自分が人気者であるのを利用して、徴兵制度を制定した。これによって十分な防衛力が確保された。セスベッチの戦士は徴募兵だろうと職業軍人だろうと、自らの忠義を示すために、ヘルメットに紫色の羽根飾りをつけている。

 男爵は造船計画に携わっている。彼はロンデスの商人たちと交易同盟を結んだが、ロンデスに対するサーラガーの提案はうまく機能しすぎるかもしれない。ロンデスの大使はドメティロ・エクスタミノス、この都市の悪の支配者の息子だ。ドメティロは、男爵の娘であるグリセーナに求愛している。サーラガーもグリセーナもこの婚姻を望んでいないが、セスペッチはロンデスに敵対することができない。

陰謀と噂