「メソポタミア神話」の版間の差分

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2017年11月3日 (金) 19:34時点における版

*メソポタミア神話とは、メソポタミアとよばれる地域において、シュメール人、アッカド人、アッシリア人、バビロニア人と後に移住してきたアラム人、カルデア人の間で共有され、発展した宗教をいう。

  • シュメール神話:シュメール人の神話
  • バビロニア神話:バビロニア人の神話
  • ウガリット神話:

シュメール神話

  • シュメール人の世界観
    • シュメール人は、世界とは閉じたドーム状の姿をしており、その外に原初の海(ナンムあるいはティアマト)が広がっていると考えていた。そして、ドームの基礎をなす地表の下には、地下世界と淡水の海(アプスー)が広がっていると考えていた。
  • 創世神話
    • 天空の神アンと地上の神キがエンリルを生み出す。
    • エンリルの腹違いの弟エンキは、淡水・知恵・魔術を司る神であり、人間を生み出した。神々が世界を維持する作業を続けることを拒んだ際、人間を作って作業をさせ、神々が働かなくともよいようにしたということである。
    • やがて、エンキはエンリルとの争いに敗れ、エンリルが神々の最高位に就いた
  • 三柱の冥界神
    • エンリルの妻となるニンリルは家族とともにディルムンで暮らしていた。エンリルに暴行を受けたニンリルは、月神ナンナを生む。
    • エンリルは、ニンリルを襲った罪で冥界へと追放される。ニンリルもその後を追った。
    • エンリルは門番に扮して、ニンリルを妊娠させ、死の神となるネルガルを生ませた。
    • 同様にエンリルは「『人喰い河』の男」に扮し、ニンリルに医療神ニンアズを生ませた。
    • 最後にエンリルは「船頭」に扮し、第4子である河と運河の神エンビルルを生ませた。
    • ナンナはヨシの女神ニンガルとの間に戦争と豊穣の神イナンナ、そして太陽の神ウトゥを儲けた。
アン 天の神。
エンリル 大気の神。ニップルの都市神
ニンリル 大気の女神であり、エンリルの妻。アッシリアではムリッスと呼ばれる。「風の女王」の意。
ナンナ 月の男神。ウルの都市神。エンリルとニンリルの第1の子。アッカドではシンと呼ばれる。
ネルガル 冥界神。エンリルとニンリルの第2の子。月神ナンナに代わり冥界に下る。後にエレキシュガルの配偶神としての性格を与えられる。
パルティアでは死せる英雄ヘラクレスと同一視される
ニンアズ 医療、耕地の神。エシュヌンナの都市神。エンリルとニンリルの第3の子。「医師なる主人」の意。月神ナンナに代わり冥界に下る。
エンビルル 河川と灌漑の神。エンリルとニンリルの第4の子。月神ナンナに代わり冥界に下る。
アダド
ニヌルタ 豊穣と戦闘の神。エンリルとニンリルの子。ラガシュの都市神「ニンギルス」と同一視される。「大地の主」の意
ニンガル ヨシの女神。月神ナンナとの間に、太陽神ウトゥと金星の女神イナンナを儲ける。「偉大なる女王」の意
イナンナ 金星、愛や美、戦い、豊穣の女神。ウルクの都市神。ナンナとニンガルの娘。アッカドではイシュタルと呼ばれる。
ウトゥ 太陽神。ナンナとニンガルの子。シッパルとラルサの都市神。アッカドではシャマシュと呼ばれる。
エレシュキガル
エンキ 淡水の神。エリドゥの都市神。エンリルの異母神。アッカドではニニギグと呼ばれる。
ニンフルサグ

バビロニア神話

アプスー バビロニア神話に現れる淡水の海から生まれた神。
ティアマト バビロニア神話に現れる塩水の海から生まれた女神。アプスーと交わり、若い神々を生み出した
キングー バビロニア神話に現れる神の一人で、ティアマトの息子にして、第二の夫。
ティアマトの軍隊の指揮官としてマルドゥクに戦いを挑むも、その軍勢に恐れをなし敗北して捕まる。
エア 元はシュメール神話の神エンキ。都市エリドゥの守護神。バビロニア神話においてはアプスーの孫にあたり、若い世代の神々の代表に選ばれた。
アプスーに魔法をかけて深く眠らせたうえ、地底深くに閉じ込めて殺した。
ギリシアにおいては、山羊座を象徴するカプリコルヌスとなった。
マルドゥク バビロニア神話に現れる神で、バビロン市の都市神。元来は「牡牛の神」。ティアマトを殺害して、神々の王となる。
イシュタル シュメール神話の金星の女神で、都市ウルクの女神。
イシュタル、アスタルテ、アフロディーテの原型となる。