灰色の荒野ハデス

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灰色の荒野ハデス /Hades
外方次元界
解説 ハデスは下層次元界のどん底にあり、そして互いの根絶を目指している2つのフイーンド種族の中間にある。従ってハデスでは、莫大なデーモンの軍団、そしてそれと数を等しくするデヴィルの軍団が互いに助けを請うことも慈悲を与えることもせずに戦い、その軍勢で灰色の平原が黒く埋め尽くされるのが頻繁に見受けられるのである。どこかに悪を体現している次元界があるとするならば、それはこの"灰色の荒野"なのだ。&br;&br;'幽閉':これはハデス独特の性質である。クリーチヤー種別が"来訪者"でないクリーチャーがハデスにいると、その間、無関心と絶望が募ってゆく。色は灰色がかり鮮やかさを失い、音はこもり、仲間の態度ですら不愉快なものに感じられる。ハデスで過ごした1週間の終わりに、来訪者でないクリーチャーは意志セーヴィング・スロー(難易度10+連続してハデスで過ごした週の数)に成功しなければならない。失敗したものはハデスの請願者となり、この次元界の制御下に入ってしまう。ハデス本来の悪に捕らわれてしまった旅人は、自分の意志でこの次元界を離れることができず、そうしようという気も起きなくなる。それ以前の人生の記憶は薄れて消え去ってしまい、そうしたキャラクターを元に戻すには、ウイッシュかミラクルが必要となる。&br;&br;'灰色':ハデスにいる10以上の呪文抵抗を持たないクリーチャーは(来訪者も含めて)、この霊的な毒の効果を受ける。10以上の呪文抵抗を持たないクリーチャーはハデスで24時間過ごすごとに意志セーヴ(難易度13)を行なわねばならない。失敗するたび、1ポイントの一時的な【判断力】ダメージを受ける。犠牲者はこの効果によって【判断力】が最低1ポイントになるまで下がりうる。他の多くの一時的能力値ダメージと異なり、"灰色"によるダメージは犠牲者がハデスをあとにするまで治癒しない。この"灰色"による【判断力】ダメージは、無関心、絶望、喪意が次第に強くなってゆくことを示している。&br;この効果はハデの"幽閉"効果と組み合わさって作用する。"灰色"による【判断力】ダメージによって、"幽閉"特性が示す、希望の喪失に抵抗するための毎週のセーヴィング・スローがどんどん困難になるのである。
物理的特性 通常の重力
通常の時間流
元素およびエネルギー特性
属性的特性 重度な悪属性
魔法的特性
住人・請願者
カルケリの請願者
遭遇表 の遭遇表



階層
オイノス ハデスの最初の"憂鬱"はいじけた木が立ち、フィーンドが流浪し、悪性の病気力痩延する場所である。しかし、それより何より、ここは戦争によってやつれきった次元界なのである。ここは流血戦争の主戦場であり、フィーンド、戦奴、戦闘獣、傭兵が終結し叙事詩的な規模の酸鼻を極めた戦争を行なっている。こうした戦いによって、すでに荒れ果てた地がさらに荒らされるのである。引き裂く爪や打ち鳴らされる武器の昔、そして悲鳴がこの階層全体に響き渡っている。

オイノスには多くの神格の領地、インキャビュロスの領地である「チャーネルハウス」、ケレンヴォーの領地である「クリスタル・スパイア」(以前はミルカルのボーン・キャッスル)、オークの神格ヤートラスの領地である「フレッシュスラウ」、ドワーフの神格アバサーの領地である「グリッターヘル」、ウルドの神格クラウリークの領地である「ウルドレスト」などが存在する。ここはまた、多くの場合流血戦争における戦場となり、そしてユーゴロス傭兵たちの故郷である「キンオインの荒れ果てし塔」が存在する。
キンオインの荒れ果てし塔
ニヴルヘイム ハデスの2つ目の"憂鬱"は弱々しい木々と不吉な絶壁の中、灰色の霧が絶えずよじれて渦巻く階層である。その希薄な霧のせいで視界はもっとも遠くへ届いたとしても100フィートに限られ、音はくぐもり、そして何もかもが湿気に侵されている。ニヴルヘイムはオイノスとは異なり、それほど戦争で荒らされてはいない。おそらくはこの霧が戦闘の邪魔になるためであろう。フィーンド種のダイア・ウルフやトロルなどの、多くの肉食獣霧の中に隠れてこの地を徘徊している。&br;ニヴルヘイムでは、視界(暗視を含む)は100フィートに限定され、その霧の消音作用により〈聞き耳〉判定には-4のペナルティが課される。

ヘルの領地である「ニヴルヘイム」(そしてそれがこの階層自体の名称ともなった)、シャアの領地である「喪失の宮殿」、パンズリエルの領地である「リズリエル」、マスクの領地である「シャドウ・キープ」、アラウンの領地である「アンヌン」 、呪われた島、ラートリーの領地である「ダーク・オブ・ナイト」などが存在する。更にユグドラシル―世界樹―の根はニヴルヘイムにあり、翼のないドラゴンであるニーズヘッグが永遠にその根を齧っており、最後には噛み切られるであろう。
無実の死
プルトン ハデスの3つの"憂鬱"は枯れかけの柳、萎びたオリーヴの木、そして夜のように黒いポプラの生えた階層である。ここは誰もここにいることを望まず、そして誰もなぜここに来たかを思い出したがらない場所である。もちろん、請願者に関しては選択の余地はないのだが。通常、流血戦争の戦火はこの最下層の"憂鬱"までは届かない。しかし、どちらか一方が、堕落してこの階層に囚われている、鋭く戦術に長けた定命の指揮官の霊を回収しようとして、略奪隊を差し向けることがある。

ハグの女神格セジリューンの領地である「ハグセンド」、ヘカテーの第一の領地である「アイアイア」、ハーデース神の領地である「死後の世界ハデス」、更にはオリンポス山が存在する。
冥府