説明文
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このぼんやりとした人型生物の形をした影の中に、渦巻く色と球体が揺れている。まるで夜の空全てを取り込んだかのようだ。
プレローマは全てのアイオーンの中で最も強力な存在である。創造と破壊の対立の顕現として、プレローマは不安定な状態で存在する。その実体のない黒い外套の内側で創造と忘却の間をまさに移り変わり続けている。プレローマをじっと観察したものは、その形が絶えず変わり続けていることに気づくのに何日もかかるだろう。宇宙の中にある天体の変化に似たその変化は、銀河の渦と惑星の崩壊が奇妙な踊りを形作るペースでしか変化しないためだ。
プレローマは創造と忘却の観念を独立の過程として捉えてはいない。しかし循環する過程の部品2つとしてではなく、存在するものは必ず消滅するという考え方だ。プレローマはこの進行の手助けをする。あらゆるものがバランスを維持する事ができるように、創られたものは壊れるように、この2つの過程がゆっくりと止まることのないように。半ば永続化した状態に到達したものにとって、変化することのないもっと多くのものがあるに違いなく、そうでなければ永続する落ち着いた状態に改善することもできない。プレローマは永遠を信じているが、永遠は循環であり無限はときに自身を繰り返すと理解している。そのためゆっくりでしかないとしても、永遠や無限は変遷し改まる事のできる状態である。プレローマはこのような変化が静的でバランスのとれていないものになること、彼らが啓示として参照する状態、万物の終焉から宇宙を守るために必要なことと理解している。
すべてのアイオーンにとって、プレローマはその本質とのつながりやモナドとして参照する概念に、もっとも強いつながりを持つ。すべてのアイオーンは自らがこの本質の延長線上にあると信じており、彼らが自由に独立して本質の活動を行う一方で、彼らはその意志と必要性の衝突の中で常に活動している。この振る舞いはプレローマの行動が彼ら自身と彼らの一部である本質の両方において総じて利益があることだという共生関係であり、隷属しているわけではない。プレローマはモナドを多次元宇宙の感覚性として説明する。全てのものは今までに存在してきた全ての者の流転を通して作られるのだと。
プレローマは通常1体で移動する。ある領域へ彼らが到着することは、常にある種の劇的な変化の予兆である。彼らは他のクリーチャーののぞみや必要性にほとんど関心を払うことはなく、彼らの主要な仕事に全力で取り組む。彼らは道徳、戦争、その他の追求との衝突を避け、そのような出来事を制御することが創造と忘却のバランスを修復する助けになるのであればそれを保つ。彼らの仕事を妨害し揺らがそうとするほどに愚かなものには、その介入がなくなるまで、プレローマは直ちにその著しい力と破壊能力のすべてをもって報復する。
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