「生活費」の版間の差分

提供: DnD5th
移動: 案内検索
 
(同じ利用者による、間の12版が非表示)
行1: 行1:
{| class="wikitable" style="width:60em;"
+
{| class="wikitable"  
 
|-
 
|-
 
!|生活レベル
 
!|生活レベル
行5: 行5:
 
!|解説
 
!|解説
 
|-
 
|-
||最貧
+
| style="width:60px;" |最貧/Wretched
||―
+
| style="width:60px;" |―
 +
| style="width:540px;" |君は非人間的な生活を送っている。家と呼べる場所はなく、どこであれ眠れる場所で眠る――馬小屋に潜り込んだり、古い木箱の中で身をかがめたり、君より懐の温かい人たちの親切をあてにして。"最貧"の生活レベルには危険がつきものだ。暴力、病気、飢えが絶えず君に付きまとう。"最貧"の暮らしを送る他の人々は君の武器や鎧や冒険用具に羨望の眼差しを向ける。彼らにしてみれば、君の持ち物は一財産だからだ。君はほとんどの人々から無視される。
 
|-
 
|-
||貧窮
+
||貧窮/Squalid
 
||1sp
 
||1sp
 +
| style="width:540px;" |君の住まいは、雨漏りだらけの馬小屋、町外れのぬかるんだ掘っ立て小屋、あるいはノミとネズミだらけな町で最低の下宿屋だ。暑さ寒さはかろうじてしのげるが、君の生活はまあひどいもので、暴力沙汰もしょっちゅうで、病気と餓えと不運がはびこっている。君はほとんどの人々から無視され、法律の保護もほとんど受けられない。こういった生活を送っている人々は、何らかの深刻な重荷を――精神の異常、追放者の烙印、病気などを背負っている者がほとんどだ。
 
|-
 
|-
||貧乏
+
||貧乏/Poor
 
||2sp
 
||2sp
 +
| style="width:540px;" |"貧乏"な生活レベルは、安定した共同体で得られるような快適さが欠けていることを表す。粗末な食物と住居、すり切れた衣服、そして明日の暮らしがどうなるかも分からないという状況――何とか生きていけるが、およそ快適とは言いがたい、そんな生活だ。君の宿泊先はドヤ街の一室か、宿屋兼安酒場の2階の大部屋だろう。君はある程度の法的な保護を受けられるが、暴力と犯罪と病気に対しては常に備えなければならない。こういった生活を送っている人々は、単純労働者、露店商、行商人、盗賊、傭兵、その他あまり評判のよろしくない連中が多い。
 
|-
 
|-
||質素
+
||質素/Modest
 
||1gp
 
||1gp
 +
| style="width:540px;" |"質素"な生活レベルは、スラム街からの脱出と、自分の装備品を明日も持っていられるか心配する必要がなくなることを意味する。君は町中の古びた一角に住み、下宿屋、宿屋、寺院などに部屋を借りる。飢えや渇きに苦しむことはなく、質素ながらも清潔な暮らしを送れる。家族と暮らす兵士、労働者、学生、聖職者、下級の魔道士などの庶民は“質素”な生活を送っている。
 
|-
 
|-
||快適
+
||快適/Confotable
 
||2gp
 
||2gp
 +
| style="width:540px;" |"快適"な生活レベルを選ぶということは、見栄えの良い衣服に身を包み、容易に装備品を維持できるということだ。君は中産階級地域の小さな家か高級宿の個室に住んでいる。君は商人、熟練の職人、軍隊の士官などと交友がある。
 
|-
 
|-
||裕福
+
||裕福/Wealty
 
||4gp
 
||4gp
 +
| style="width:540px;" |"裕福"な生活レベルはぜいたくな暮らしを意味するが、先祖伝来の財産を持つ貴族や王族ほどの社会的地位は得られていないだろう。君の生活水準は成功を収めた商人、王の寵臣、小規模な事業をいくつか所有する実業家などに匹敵する。君の宿泊先は上品なもので、街中の高級住宅地に立つ広い家か高級宿のスイートルームだ。君は何人かの使用人を雇っているだろう。
 
|-
 
|-
||貴族的
+
||貴族的/Aristocratic
 
||最低10gp
 
||最低10gp
 +
| style="width:540px;" |君はぜいたくで快適な暮らしを送っている。君はその共同体で最も権力がある人々の集まりに出入りする。君の宿泊先は素晴らしい場所で、一等地に立つ屋敷に住むか、高級宿にいくつも部屋を取っている。最高のレストランで食事をし、一番腕利きで繁盛している仕立て屋に衣装を作らせ、日々のあらゆる用事に対してそれぞれ使用人を雇っている。君は裕福で権力ある人々から社交的な催しに招待され、政治家やギルドの長や高司祭や貴族と共に夜を過ごす。その一方で、君は最悪の詐欺や裏切りに立
 +
ち向かわねばならない。君が金持ちになればなるほど、君のことを操り人形または参加者として政治的陰謀に引きずり込もうとする者は増えるのだ。
 
|}
 
|}
 +
 +
*自給自足
 +
**本章における生活費と生活レベルに関する記述は、君が冒険の間の時間を町中で過ごし、何であれ金で買える物やサービスを利用することを――たとえば食費や宿代を支払い、町の職人に剣の研ぎと鎧の修復を頼むなど――前提にしている。
 +
**君が冒険の合間の日々を『職能による労働』に費やすなら、君は"貧乏"な生活レベルに相当する暮らしを送ることができる。〈生存〉技能に習熟しているなら、"快適"な生活レベルに相当する暮らしを送ることができる。

2016年4月10日 (日) 23:31時点における最新版

生活レベル 1日あたりの生活費 解説
最貧/Wretched 君は非人間的な生活を送っている。家と呼べる場所はなく、どこであれ眠れる場所で眠る――馬小屋に潜り込んだり、古い木箱の中で身をかがめたり、君より懐の温かい人たちの親切をあてにして。"最貧"の生活レベルには危険がつきものだ。暴力、病気、飢えが絶えず君に付きまとう。"最貧"の暮らしを送る他の人々は君の武器や鎧や冒険用具に羨望の眼差しを向ける。彼らにしてみれば、君の持ち物は一財産だからだ。君はほとんどの人々から無視される。
貧窮/Squalid 1sp 君の住まいは、雨漏りだらけの馬小屋、町外れのぬかるんだ掘っ立て小屋、あるいはノミとネズミだらけな町で最低の下宿屋だ。暑さ寒さはかろうじてしのげるが、君の生活はまあひどいもので、暴力沙汰もしょっちゅうで、病気と餓えと不運がはびこっている。君はほとんどの人々から無視され、法律の保護もほとんど受けられない。こういった生活を送っている人々は、何らかの深刻な重荷を――精神の異常、追放者の烙印、病気などを背負っている者がほとんどだ。
貧乏/Poor 2sp "貧乏"な生活レベルは、安定した共同体で得られるような快適さが欠けていることを表す。粗末な食物と住居、すり切れた衣服、そして明日の暮らしがどうなるかも分からないという状況――何とか生きていけるが、およそ快適とは言いがたい、そんな生活だ。君の宿泊先はドヤ街の一室か、宿屋兼安酒場の2階の大部屋だろう。君はある程度の法的な保護を受けられるが、暴力と犯罪と病気に対しては常に備えなければならない。こういった生活を送っている人々は、単純労働者、露店商、行商人、盗賊、傭兵、その他あまり評判のよろしくない連中が多い。
質素/Modest 1gp "質素"な生活レベルは、スラム街からの脱出と、自分の装備品を明日も持っていられるか心配する必要がなくなることを意味する。君は町中の古びた一角に住み、下宿屋、宿屋、寺院などに部屋を借りる。飢えや渇きに苦しむことはなく、質素ながらも清潔な暮らしを送れる。家族と暮らす兵士、労働者、学生、聖職者、下級の魔道士などの庶民は“質素”な生活を送っている。
快適/Confotable 2gp "快適"な生活レベルを選ぶということは、見栄えの良い衣服に身を包み、容易に装備品を維持できるということだ。君は中産階級地域の小さな家か高級宿の個室に住んでいる。君は商人、熟練の職人、軍隊の士官などと交友がある。
裕福/Wealty 4gp "裕福"な生活レベルはぜいたくな暮らしを意味するが、先祖伝来の財産を持つ貴族や王族ほどの社会的地位は得られていないだろう。君の生活水準は成功を収めた商人、王の寵臣、小規模な事業をいくつか所有する実業家などに匹敵する。君の宿泊先は上品なもので、街中の高級住宅地に立つ広い家か高級宿のスイートルームだ。君は何人かの使用人を雇っているだろう。
貴族的/Aristocratic 最低10gp 君はぜいたくで快適な暮らしを送っている。君はその共同体で最も権力がある人々の集まりに出入りする。君の宿泊先は素晴らしい場所で、一等地に立つ屋敷に住むか、高級宿にいくつも部屋を取っている。最高のレストランで食事をし、一番腕利きで繁盛している仕立て屋に衣装を作らせ、日々のあらゆる用事に対してそれぞれ使用人を雇っている。君は裕福で権力ある人々から社交的な催しに招待され、政治家やギルドの長や高司祭や貴族と共に夜を過ごす。その一方で、君は最悪の詐欺や裏切りに立

ち向かわねばならない。君が金持ちになればなるほど、君のことを操り人形または参加者として政治的陰謀に引きずり込もうとする者は増えるのだ。

  • 自給自足
    • 本章における生活費と生活レベルに関する記述は、君が冒険の間の時間を町中で過ごし、何であれ金で買える物やサービスを利用することを――たとえば食費や宿代を支払い、町の職人に剣の研ぎと鎧の修復を頼むなど――前提にしている。
    • 君が冒険の合間の日々を『職能による労働』に費やすなら、君は"貧乏"な生活レベルに相当する暮らしを送ることができる。〈生存〉技能に習熟しているなら、"快適"な生活レベルに相当する暮らしを送ることができる。