「機械じかけの涅槃境メカヌス」の版間の差分

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           |英名                      = The Clockwork Nirvana of Mechanus
 
           |英名                      = The Clockwork Nirvana of Mechanus
 
           |分類                      = 外方次元界
 
           |分類                      = 外方次元界
           |解説                      = メカヌスは、完壁に統制された秩序が至高のものとして君臨する世界である。まったく同量の光と闇、まったく同比率の熱と冷気とから成る。水時計の水滴のように予測可能であり、平原に立つただ一本の樹のようにはっきりとしている。メカヌスでは、すべての秩序が無数の歯車から成るただ1つの無限の領域に反映されており、歯車はいずれ もたがいに噛み合い、独自の法則に従って回転している。歯車群は、あまりに巨大なために神格すらその目的を量り知ることのできぬ計算作 業に関わっているように思われる。ただ、秩序の何らかの機能に関わっていることが想像できるのみである。<br>一見、メカヌスは外方次元界にある他のどんなものにも劣らず率直なものに見える。しかし、表面下には巧妙さが身を潜めている。機械じかけの浬梁境メカヌスには、実に単純な原理原則から、悪魔の如く入り組んだ作法に至るまで、ありとあらゆる秩序を見て取ることができる。しかし、たいていの場合、メカヌスには情熱も、幻も、苦痛もない。<br>すべての意識が完全に全体に統合されたなら、そこには完壁が訪れるのである。
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           |解説                      = メカヌスは、完壁に統制された秩序が至高のものとして君臨する世界である。まったく同量の光と闇、まったく同比率の熱と冷気とから成る。水時計の水滴のように予測可能であり、平原に立つただ一本の樹のようにはっきりとしている。メカヌスでは、すべての秩序が無数の歯車から成るただ1つの無限の領域に反映されており、歯車はいずれ もたがいに噛み合い、独自の法則に従って回転している。歯車群は、あまりに巨大なために神格すらその目的を量り知ることのできぬ計算作 業に関わっているように思われる。ただ、秩序の何らかの機能に関わっていることが想像できるのみである。<br>一見、メカヌスは外方次元界にある他のどんなものにも劣らず率直なものに見える。しかし、表面下には巧妙さが身を潜めている。機械じかけの浬梁境メカヌスには、実に単純な原理原則から、悪魔の如く入り組んだ作法に至るまで、ありとあらゆる秩序を見て取ることができる。しかし、たいていの場合、メカヌスには情熱も、幻も、苦痛もない。<br>すべての意識が完全に全体に統合されたなら、そこには完壁が訪れるのである。<br><br><b>次元ガイド</b>:メカヌスははっきりとした階層を持たぬ、単体かつ無限の次元界である。その内部は、精巧に作られた時計の中の歯車のように互い組み合わさった巨大な円盤で一杯である。普通に組み合わさっているものもあれば、片面でつながっているものもある。"歯車"とも呼ばれるこの円盤は石や土や金属鉱石で構成されており、あたかも神々が物質界の大地の中心から削り出したかのようである。<br>歯車の多くは差し渡し千マイルを優に超え、あまりにゆっくりと回るため、回転が感じられぬほどである。それでも回転していることは、大きな円盤と組み合った小さな島サイズの歯車の回転によって知ることができる。<br>そうした小さな歯車は目の回るような速度で回転しているように見えるが、一旦、歯車の表面に乗ってしまえば、住人が向心力を感じることはない。客観的重力方向のため、縁から10フィート以内に立っているのでなければ、住人が歯車の縁から振り落とされるようなことはない。<br>メカヌスの視界は通常通りである。この次元界は、虚空自体から発せられる。すべてを包み込むような白い光で12時間の間、照らされており、残りの12時間は闇に閉ざされる。音の聞こえ方も通常通りであるが、表面の縁に近いところでは、歯車と歯車が噛み合うガタガタという低音の轟が聞こえることがある。
  
 
           |物理的特性                = 客観的重力方向:"下"とは、回転する歯車それぞれの表面に向いた方向である。歯車と歯車の間を歩くことは、新参者にとっては目の弦むような行為である-実際、歯車の間に落ちてしまったら大変なことになる。<br>通常の時間流
 
           |物理的特性                = 客観的重力方向:"下"とは、回転する歯車それぞれの表面に向いた方向である。歯車と歯車の間を歩くことは、新参者にとっては目の弦むような行為である-実際、歯車の間に落ちてしまったら大変なことになる。<br>通常の時間流

2019年10月22日 (火) 21:19時点における版

機械じかけの涅槃境メカヌス /The Clockwork Nirvana of Mechanus
外方次元界
解説 メカヌスは、完壁に統制された秩序が至高のものとして君臨する世界である。まったく同量の光と闇、まったく同比率の熱と冷気とから成る。水時計の水滴のように予測可能であり、平原に立つただ一本の樹のようにはっきりとしている。メカヌスでは、すべての秩序が無数の歯車から成るただ1つの無限の領域に反映されており、歯車はいずれ もたがいに噛み合い、独自の法則に従って回転している。歯車群は、あまりに巨大なために神格すらその目的を量り知ることのできぬ計算作 業に関わっているように思われる。ただ、秩序の何らかの機能に関わっていることが想像できるのみである。
一見、メカヌスは外方次元界にある他のどんなものにも劣らず率直なものに見える。しかし、表面下には巧妙さが身を潜めている。機械じかけの浬梁境メカヌスには、実に単純な原理原則から、悪魔の如く入り組んだ作法に至るまで、ありとあらゆる秩序を見て取ることができる。しかし、たいていの場合、メカヌスには情熱も、幻も、苦痛もない。
すべての意識が完全に全体に統合されたなら、そこには完壁が訪れるのである。

次元ガイド:メカヌスははっきりとした階層を持たぬ、単体かつ無限の次元界である。その内部は、精巧に作られた時計の中の歯車のように互い組み合わさった巨大な円盤で一杯である。普通に組み合わさっているものもあれば、片面でつながっているものもある。"歯車"とも呼ばれるこの円盤は石や土や金属鉱石で構成されており、あたかも神々が物質界の大地の中心から削り出したかのようである。
歯車の多くは差し渡し千マイルを優に超え、あまりにゆっくりと回るため、回転が感じられぬほどである。それでも回転していることは、大きな円盤と組み合った小さな島サイズの歯車の回転によって知ることができる。
そうした小さな歯車は目の回るような速度で回転しているように見えるが、一旦、歯車の表面に乗ってしまえば、住人が向心力を感じることはない。客観的重力方向のため、縁から10フィート以内に立っているのでなければ、住人が歯車の縁から振り落とされるようなことはない。
メカヌスの視界は通常通りである。この次元界は、虚空自体から発せられる。すべてを包み込むような白い光で12時間の間、照らされており、残りの12時間は闇に閉ざされる。音の聞こえ方も通常通りであるが、表面の縁に近いところでは、歯車と歯車が噛み合うガタガタという低音の轟が聞こえることがある。
物理的特性 客観的重力方向:"下"とは、回転する歯車それぞれの表面に向いた方向である。歯車と歯車の間を歩くことは、新参者にとっては目の弦むような行為である-実際、歯車の間に落ちてしまったら大変なことになる。
通常の時間流
元素およびエネルギー特性 なし
属性的特性 重度な秩序属性:属性が秩序でないキャラクターは、【魅力】、【判断力】、【知力】に基づくすべての判定に-2のペナルティを被る。
魔法的特性 通常の魔法
住人・請願者 メカヌスの住人は、虚空の中で回転する歯車の上を住処とする。歯車の表面には普通、植物も生えていなければ野生生物も棲息していないが、物質界、九層地獄、セレスティアなどの他の次元界からの植民者たちが、そうした表面の多くを凝りに凝った小迷宮や公園、自然保護区に作り変えている。メカヌスで最も有力なクリーチャーは、真の命を持ったクリーチャーではない--人造クリーチャーなのだ。彼らはまとめてイネヴァタブル (避けがたきもの)と呼ばれており、宇宙の自然法則を執行するために 存在する。イネヴァタブルには3つのタイプが広く知られており、それはコリャルート(逃亡者を狩るもの)、マールート(死を欺いたものたちの敵)、ゼレフート(契約の執行者)である。いずれのタイプも、各種の違犯を犯したものたちを容赦なく突き止め、処罰する。
拡張主義のフォーミアンはメカヌスじゅうに巣を構えている。この蟻に似たクリーチャーは、目に入るものすべてに植民し、すべての生き物を巣に労働者として組み込み、女王の法に仕えさせることを求めている。
イネヴァタブル以外の機械じかけのクリーチャーもメカヌスを住処としているが他の種族とは可能な限り接触を断っている。
メカヌスの請願者
遭遇表 の遭遇表



フォーミアンの歯車
ノイマヌス
レグルス
デロンエスティン・オティ
規律正しき啓発の要塞