「無限の階層なす奈落界アビス」の版間の差分

! style="width:60px;" |階層

| style="width:600px;" |アビスの第６階層は、ビホルダーの崇める"太母"の住まいである。ここは曲がりくねった無数のトンネルが網の目のように走り、トンネルの壁には宝石をちりばめたかのように、生きた目が群れをなして生えている。実は、この壁の目はどれも、太母自身の目である。特に信仰心の篤いビホルダーやビホルダーキン（ビホルダーのさまざまな亜種）たちは、この目のちりばめられたトンネルを放浪し、互いを喰らいあったり、デーモンや偶然に数え尽きせぬ転移門の平原から落ちてきたその他の訪問者たちを餌食にしている。

| style="width:600px;" |アビスの第２３階層は、何マイルもの厚さの氷でできた、ほとんど生命の存在しない、身を切るような寒さの次元界である。この次元界の太陽は遠く、物質界の月ほどの明るさもない。氷の荒野はデーモン・プリンスのコシチェイに仕えるフロスト・ジャイアントの版図である。フロスト・ジャイアントの秘術呪文の使い手たちは、彼らの仕えるデーモン・プリンスとともに氷河城に住んでいる。氷河城はそびえ立つ２つの山嶺の間に張った、キシキシと音を立てる氷壁を掘り抜いて作られた要塞である。氷の荒野に春が来ることはなく、住人のほとんどは地下の城塞や洞窟に住んでいる。

| style="width:600px;" |アビスの第６６階層デーモンウェブ・ピット（｢蜘蛛の巣地獄」ほどの意味）は、蜘蛛の女王ことロルスの住処である。この階層の空間は巨大な蜘蛛の巣に似せて筒状に折り畳まれている。めまいがするほど入り組んだ網状のトンネルは、フラクタルな複雑さで互いに連結している。“糸”の端はそれぞれ、ロルスが崇拝されている次元界へのポータルに張られている。ロルスの宮殿は、彼女が張り巡らせた次元の蜘蛛の巣の上を絶えず這い回り続ける、蜘蛛のような姿をした鉄の移動要塞なのだという。

| style="width:600px;" |第７４階層はユアンティの神格マーショールクの住処である。絶えず変化し続ける色、湿度の高い密林、酸の雨、立ちこめる毒気。それがこの世界の特徴だ。ここの密林には地面がなく、木々の天蓋が濃さと暗さを増しながら幾重にも積み重なっているだけなのだといわれている。

| style="width:600px;" |タナトスはアビスの第１１３階層である。そこは凍てつく氷の階層。空気は希薄で、空には陰気な月が輝いている。この階層はタナーリよりむしろアンデッドのものといえる、実際、この階層は軽度の負のエネルギー優勢の特性を持っている。それでも、凍てつくツンドラの端の方にはフィーンディッシュ種の苔や菌類が生えている。この凍りついた大地には、想像できる限りの、そして想像もできないような様式の墓石が点在している。墓石はある時はポツンと一つだけで、またある時は小さな墓場のように無秩序に寄り集まって立っている。そして到る所のアンデッドがいる。<br><br> [[ナラテュル]]

||ベリストール/Belistor                                 

||ガラヴォンド/Garavond